皆様今日こんばんは!現役ICU・認定看護師のNパパです!
今日は病棟ナース必見!フィジカルアセスメントや急変予兆を学ぶためのオススメ書籍を紹介します!
皆様はこんなことありませんか?
症状に合わせた急変対応を勉強するために急変対応の本とかフィジカルアセスメントの本を買ったんだけど・・
聴診、打診とかフィジカルのこととか胸骨圧迫のことしか書いていなくて失敗した・・。
確かに急変予兆を察知するためにはフィジカルイグザミネーション(身体診察)の手技が必要です。
しかし症状に応じた急変予兆や急変対応などに特化した書籍ってあまりなかったりするんです。
そこで!今日はオススメの書籍を紹介します!年間で5,6回研修講師をやっていますが、研修資料を作るときにこの本にはかなりお世話になっています^^;
その書籍がこちらです。
- タイトル:主要症状からマスターする すぐに動ける!急変対応のキホン
- 著者:坂本 壮 先生
この本がオススメな人は・・
- 急変予兆を察知できるようにしたい!
- 何か異変が起きたときに推論をできるようにしたい!
- 急変時に医師に言われる前に先回りしたい!
- 病棟で急変対応の勉強会をしたい!
この本の特徴
まず冒頭に書いてある著者のメッセージにグッと心を掴まれました・・
院内急変の主役は間違いなく、みなさん看護師です。
この言葉で学習意欲が100倍になります笑
この本の特徴は以下のポイントになります。
- とてもコンパクトで文章量が少ないので本が苦手な人でも読みやすい(索引を合わせてトータル123ページなので本が薄い)
- 心停止の対応からDNARの意味までセンスが溢れた内容
- 病棟で起きやすい症状(意識障害やアナフィラキシー,発熱等)から行動レベルで学べる
- 症状に対して医師が来る前までにできることが記載されている
- 症例ベースで書いてあるので臨床を想起しやすい
この本が好きすぎるのでたくさん書いてしまいました笑
医師が来る前にできることを学べれば急変の時に輝けること間違いなし!笑
発熱で何を考える?
例えば発熱があって意識がぼんやりしている患者さんがいたら何を考えますか?
血圧が下がっているのに、手足はポカポカ。。
熱が高くてのぼせてる?!
・・・(-o-;)
発熱があって意識障害もある。
そして血圧が下がっている。
そうです。
敗血症を想起すべきです!!!!
quick SOFAスコアをご存知ですか?
さて、この本にはもちろん敗血症についても触れられています。
敗血症は死亡率も高く、ICUのショック患者で最も多いというデータもあるくらいです。
つまり一般病棟にも多くの敗血症患者が潜在しています。
ってことは一般病棟で早い段階でスクリーニングして重症化する前にICUにつなげば良いのね!!!!
その通り!この本ではそのための知識がしっかりと書かれています^^
意識障害で何を考える?
意識障害も病棟で遭遇する症状です。
皆様も経験があるのではないでしょうか?
なんだかAさんの意識が悪い!!脳で何か起きているのかしら!!
意識が悪い=CTへ急げ!!
これはあまり好ましくありません。
意識障害は脳の問題だけではありません。検査に行くにもやるべきことはたくさんあります。
皆様はCTに行く前に何をしますか?
パッと答えられなくてもこの本を読めば理解することができます。
意識障害があって麻痺がある。だけど血圧が低い・・。皆様は何を考えどう行動しますか?
症例を読み解きながら学習することはとても大事だし、飽きません!!
意識障害が低血糖と呼べるには〇〇の3徴と呼ばれるのも初めて知ったわ!!
意識障害も奥が深い・・。意識障害の原因はショックもあるしね♪
アナフィラキシーショックが疑われる!あなたはどう行動しますか?
〇〇さん食後に顔が真っ赤になって苦しそう!!
アナフィラキシーが事前に出ていれば疑えるものですが。。
意外にも臨床で遭遇した時にはアナフィラキシーを疑うには勇気があります。
皆様は目の前の患者さんに対して何を考えどう行動しますか?!
アナフィラキシーで下痢(消化器症状)は関係があると思いますか?!
あとはショックを改善するには何が必要でしょう?
- 〇〇の薬剤を成人だと〇〇mg→〇〇注射!!
- 気道確保は?
- 呼吸が止まったら??
あなたは自信を持って行動できますか??
わからなければ学習すれば良いのです!!
わからないことを気づけたその日がスタート地点!!そこから勉強すれば良いのです。
坂本先生はシンプルで目標が明確なのがよし!!
実は坂本先生の本は以前に他にも購入したことがあります。
特徴はシンプルかつ目標が明確そしてどう行動すれば良いか教えてくれる!
今日ご紹介した本を読み終わったら以下の本を読めば臨床推論は完璧です!!
私もこの本で臨床推論を勉強しました^^
この本はめっちゃ楽しいです!!
ただし難易度が少し上がるので、まずは最初に紹介した本を読むことをオススメします♪
まとめ
この本の良いところは・・
- とてもコンパクトで文章量が少ないので本が苦手な人でも読みやすい(索引を合わせてトータル123ページなので本が薄い)
- 心停止の対応からDNARの意味までセンスが溢れた内容
- 病棟で起きやすい症状(意識障害やアナフィラキシー,発熱等)から行動レベルで学べる
- 症状に対して医師が来る前までにできることが記載されている
- 症例ベースで書いてあるので臨床を想起しやすい
一般病棟のナースがこれを読めば急変が起きた時にヒーローになること間違いなしだと思います^^
さぁ楽に・楽しく・臨床に生きる勉強をしましょう!!
以上参考になれば嬉しいです!
医療関係以外にも生活を豊にするアイテムなどの記事を書いているので良かったら見てください^^
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